前のブログにて予告をしておりました。
“マグマカラー”というヘアカラーはご存知でしょうか?
おそらく知らない方のほうが多いと思います。
“マグマカラー”は勝手につけた名前ですから…
マグマのイメージはどんなでしょうか?
煮え滾る熱さをイメージすると思います。
今回は熱を利用した最上級ヘアカラーのご紹介です。
熱を利用したヘアカラーは他にもある。
普段、美容室に行った時に体験があるのではないでしょうか?
頭全体にラップをする。
ローラーボール(熱を発しながらグルグル回るやつ)で囲われる。
スチーム(プシューと音を立てて霧っぽいのが出るやつ)で頭に向けて当てられる。
これらは何もカッコいいからといってやっているわけではございません。
やる理由があるからやっていたのですね。
熱を利用してヘアカラーを髪の毛に対して均一に発色させる為なんです。
もちろん必ずやることではなくヘアカラーの種類、仕上がり、薬剤の選定などでやらない場合もあります。
熱を利用するヘアカラー最上級の荒技。
これが”マグマカラー”です。
直接熱を髪の毛に与えてしまいます。
しかも、両面焼きです。
超ド級のへアカラーと認識して下さい。
“マグマカラー”は極端に薬剤効力を引き出します。
なので通常のヘアカラーにはまず使わない技術です。
今回はブリーチとマニキュア(酸性カラー)で試します。
この様にヘアカラー剤を塗布した髪の毛をホイルで包みます。
次にアイロンでそのホイルを挟みます。
片方はそのままでもう片方は”マグマブリーチ”をしました。
アイロンの温度は100℃に設定。これ以上の高温だと確実に髪の毛がイってしまいます。
アイロンの熱伝導で一気に高温になりますので薬剤が過敏に反応します。
時間を置かずにすぐ流します。
流した後の比較。
左がマグマブリーチ。
右がNonマグマブリーチ。
歴然な差が出ます。
同様に”マグマニキュア”
マグマ後すぐに流し比較。
左がマグマニキュア。
右がNonマグマニキュア。
なぜ薬剤を髪の毛に反応する為に熱が必要なのか。
髪の毛の構造と薬剤との反応の仕組みにあります。
髪の毛へ薬剤の浸透を促すためキューティクルを開かせる効果。
薬剤を軟化(溶け)させ内部まで浸透効果を上げる効果。
その為、定着化ができ薬剤の本来の効果をレベルアップさせることができます。
しかし、使わないで効果を発揮できる場合はわざわざ使わなくて良いでしょう。
そのままでも髪の構造を薬剤によって変えるわけですから熱を与えることによってレベルアップするのでそれ相当のリスクがあります。
必要なのか必要ないのかはちゃんと考えて使用しましょう。
注意が必要な技術ですので必ずお守りください。
使う際には必ずメリット、デメリットをお伝えしてお客様に許可を得てから施術を行いましょう。
通常ではできないスピード、発色、色持ちが実現できます。
しかし、最終手段の荒技なのでダメージという最大のリスクもあります。
“マグマカラー”を使う使わないと言うよりもこんな方法も頭の片隅にあると今後の施術の色々なアイデアがうまれるかもしれませんよ。
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