期待と不安の初出産を家族で迎える体験をした一日【3】。

病院に着いた。

お母さんもいて、その場はまだ話ができる状況ではある。

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カミさんの横につき普段と違う顔つきをしているのに気付く、、

何をしていいかわからず手を握る。

そして、タオルで汗を拭く。

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ちょいちょい来ていた助産師さんがいよいよつきっきりに、、、

陣痛間隔が短くなり室橋も母もカミさんも力が入る。

助産師さんの言うことを聞いて素直にそのまま行動をうつすカミさん。

誰もが聞いたことあるだろう、、、

男性が出産を経験すると、◯ぬと言う事を、、、

その境地の中、カミさんは真っ直ぐ素直に言われた事をしていた…

これは通常では考えられない事だと思う。

出産前から痛いという言葉を発さない、そして叫ぶという事をしないと室橋に言っていた…

お産は未経験のため、想像はできていなかったと思うがそれを常に守っていた…

室橋はカミさんの側にいたがカミさんの見た事ない顔をみて、その言葉が脳裏に浮かぶ…

涙が止まらない、、、

ここで、お産はこんなものなのかと思ってはいけない、、

お産をこの様な光景、体験をさせて頂いたのはまぎれもなくカミさんなのだ。

助産師さんからの言葉はカミさんにとって今思うと救いだったと思う。

言葉一つ一つを丁寧にこなすと「上手、上手、少しづつ動いてます」と、周りを興奮とともに頑張りを讃えてくれる。

その助産師さんは左手の薬指に指輪をしていた。

結婚しているのです。

出産はしているかわかりませんが自分の経験や助産師としてのプロの意識すら感じられる。

この方なら任せられる。

この方とこの時間を共有できたのは本当に良かったと思う。

少しずつ、本当に少しずつ、、、赤ちゃんが出てきている。

カミさんも出てきている実感があるという。

いきむとリラックスの方法を使い分け最短で出てくる方法を教えてくれる。

カミさんも楽はしなくていいから1番早く出る方法をと助産師さんに投げかける。

ここで、お義父さんが仕事を終えてやってきた。

お義父さんが言葉を発さずその場の空気を読んだ…

まさにその時が絶頂の時でした。

お母さんが頑張れと伝える。

しかし、室橋は言葉をかけれなかった…

心の中で無責任な言葉は言えないと思っていたからだ…

ただただ、笑顔で手を握り続けた…

それしかできないのだ。

不安でいっぱいの作り笑顔もカミさんには気づかれたかもしれないがそれでも足りない頭を使い、それがベストと思った。

もうすぐですか?もうすぐですか?の力無いカミさんの声が今でも鮮明に思い出す。

もうすぐもうすぐは何回言っただろうか…

いつ産まれるかという終わりがわからない恐怖が心を苦しめる。

そこで、いよいよ赤ちゃんの頭が触れるくらいまで出てきた。

ほら。触って下さいと言われてカミさんが赤ちゃんの頭を触る。

瞬間、カミさんの喜ぶ顔を目の当たりにした。

苦しい時間の終わりが見えてきたのだ。

これはもう少しと言わざる終えない、、

室橋からももうすぐもうすぐと言葉が出た。

そこから、数十分後に奇跡を見た。

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ここまでに室橋がした事といえばヘソのをを切ったくらいだ。

それくらいでも何かをしてあげたくて仕方なかった。

ほら、旦那さんて言われた時は率先して動いている自分がいた。

ここまでは出産までの実録。

続く…

 

 

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